未経験から受託開発のベンチャー企業に飛び込んで、半年が経った。
ここで学んだことを正直に書く。
① とにかく短期間で色々なことに挑戦できる
受託開発は「初心者でもできそうな仕事を短期間で任せる」スタイル。
✅ テスター・デバッグ作業
✅ 単純なアプリ開発
✅ ちょっとした機能改修
何をやるかは運次第だが、短期間でも「エンジニアらしい業務」に触れることができた。
「実績を積みたい未経験エンジニア」にとっては、キャリアの第一歩として悪くない環境だと感じた。
② 研修制度は皆無。自学自習と実践で覚えろ
入社時に言われたのは、「React、GitHub、Sourcetreeを使うのでキャッチアップしておいてください」。
それだけ。
✅ 基本的に研修はない。仕事をしながら覚えるスタンス。
✅ プロジェクト配属前に「自習期間」があることもあるが、基本はないと思ったほうがいい。
✅ わからないことは先輩に聞くが、聞きすぎると邪魔になるので空気を読む。
仕事終わりや土日に自己学習できる人でないと、厳しい。
学ぶ時間を確保できる今のうちに、資格や技術の勉強をするかどうかで、今後のキャリアは大きく変わる。
③ 「なんでも聞ける先輩」をつくれ
基本的に、自分から聞かないと誰も教えてくれない。
「この人に聞けば大丈夫」という先輩を見つけるのが重要。
そのために、以下のような行動を意識すると良い。
✅ 先輩と駅まで一緒に帰る
✅ たまにランチに誘う
✅ 飲み会に参加(ただし無理に行く必要はない)
とはいえ、昼休みは仕事したいエンジニアも多いので、空気を読むことが大切。
「聞ける環境は自分で作るもの」という意識を持とう。
④ エンジニアは泥臭い仕事
「エンジニア=パソコンに向かってカタカタ作業するスマートな仕事」
そんなイメージを持っているなら、それは幻想だ。
✅ 納期・工数・取引先との調整など、制約だらけ
✅ 受託開発なので、クライアントの意向が最優先
✅ 時には単純作業や修正ばかりの日もある
そして、当然ながら責任も発生する。
入社半年の自分は残業30分程度だが、先輩たちは毎日2時間以上残業している。
エンジニアとして成長するほど責任が増え、それに伴い残業時間も増えていくのは覚悟すべきことだ。
⑤ 「作りたいアプリを作る仕事」ではない
「こんなアプリを作りたい!」と夢を持ってエンジニアになった人もいるかもしれない。
しかし、受託開発の会社でその夢を叶えるのはほぼ不可能。
✅ 不動産のアプリを作ったと思えば、次は市役所の人事システム
✅ 案件ごとに業界も内容もバラバラ
✅ 「作りたいもの」ではなく、「求められたもの」を作る仕事
「特定のアプリを作ること」よりも、「システムを作ること自体にやりがいを感じられるか」が重要。
まとめ
✔️ 短期間でさまざまな業務を経験できる(ただし内容は運次第)
✔️ 研修はなく、基本は実践と自己学習(学び続けられる人向け)
✔️ 「なんでも聞ける先輩」をつくることが大事
✔️ エンジニアは地道で泥臭い仕事(華やかさはない)
✔️ 「作りたいアプリを作る」仕事ではない。システム開発そのものを楽しめるかが鍵
受託開発のベンチャーは、「成長したい人」「実績を作りたい人」には向いている環境だと感じた。
ただし、受け身で学ぶ人には厳しい世界。
エンジニアを目指すなら、「学び続ける覚悟」があるかどうかを考えてみてほしい。
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